融資

【初心者向け】バンクミーティングって何?→【結論】コミニュケーション能力が大事

こんにちは「おかねとマネジメントの相談所」所長のナガツバです。

あなたは「バンクミーティング」という言葉をご存じですか?

会社員の方はあまり聞きなれない言葉でしょうね。

経営者の方であれば名前くらいは聞いたことがあるという方もいるかと思います。

でも、実際どういうものかはあまり分からないのではないでしょうか。

この記事では、バンクミーティングとは何か?バンクミーティングで何をするのかなどについて、10年以上バンクミーティングに出席しているナガツバがお伝えいたします。

バンクミーティングとは?

バンクミーティングとは、経営状態が悪化した企業に対し取引のある金融機関が一堂に集まり、今後の会社に対する方針を確認し同意する会議のことを言います。

なので、金融機関の窓口に行って融資相談や経営相談をするというステージとは異なります。

バンクミーティングを開催するメリットは
①複数の金融機関を1店舗ずつ回る必要がないこと
②金融機関による意見の食い違いを防ぐことができること
③金融支援の足並みを揃えられること
などがあります。

一方でデメリットとしては
①開催するまでの準備が煩雑なこと
②関係する金融機関のスタンスが硬直化(メインバンクと同じスタンス)となる可能性があること
③一部の金融機関が同意しないと改善案がまとまらない可能性があること
などがあります。

ただし①の開催準備については、メイン金融機関や信用保証協会付きの融資であれば信用保証協会に相談に行けば、今は保証協会が「経営サポート会議」という名目で音頭をとってくれることもありますので、積極的に活用しましょう。

では、このバンクミーティング。どういう時に誰が開催するのでしょうか?

バンクミーティングはいつ、誰が開催する?

結論から言うと、
「いつ」開催されるかは、前段でもはなしたとおり、主に経営状態が悪化した時に開催されます。

「誰が」開催するかは、ケース・バイ・ケースですが、メインの金融機関、つまり融資残高が最も多い金融機関や、先ほども記載したように信用保証協会が音頭をとるケースもあるようです。

また、自発的に事業者が税理士などと相談して会社主催で行うケースや、中小企業活性化協議会(旧中小企業再生支援協議会)に相談して、協議会が音頭をとるケースなどもあります。

バンクミーティングでは何が話されるの?

バンクミーティングでは主に会社の今後について経営改善計画案を基にしながら、以下のような流れで話をしていきます。

1.開催挨拶
2.経営改善計画案の提示
3.質疑応答

1.開催挨拶

開会挨拶は会社の代表者が金融機関に対し、
・バンクミーティングを開催するに至った経緯
・足元の決算や試算状況
・今後の経営改善に対する意気込み
などを織り交ぜ挨拶をします。

2.経営改善計画案の提示

次に経営改善計画案の提示は、主に計画策定に携わった関係者が説明します。

具体的には、メインバンク主導であれば金融機関が、会社主導であれば税理士や中小企業診断士、時には社長が説明する場合もあります。

この改善計画案にはほとんどの場合、会社側からの金融支援が記載されてます。

金融支援とは金融機関に対してのお願い事項です。

具体的には、
①リスケジュール(リスケ)
②追加融資(ニューマネー)
などが挙げられます。

①リスケジュール(リスケ)

①のリスケジュール(リスケ)は、簡単いうと返済を待ってもらうことや、返済額を見直し(減額)するということです。

例えば、毎月手元に10万円しか残らないのに金融機関への返済が20万円であれば、早晩資金がショートして会社が立ち行かなくなります。

そうなると、金融機関も融資したお金が返済されなくなるので、それよりであれば返済額を減額して事業を継続させたほうがよいということになります。

この返済額を変更(減額)することをリスケジュール(リスケ)と言います。

②追加融資(ニューマネー)

②の追加融資ですが、リスケだけでは事業が継続できそうにない、つまり追加の経常運転資金が必要な場合や、修繕費用がかかる、新たな設備を導入するなどといった、新たな資金(ニューマネー)が必要な場合に要請されます。

ただこの追加融資は相当ハードルが高い場合が多いです。

現状、経営状況が悪化している先へ金融機関は追加でお金を貸すことになるわけですから、経営改善計画案が相当現実的なものでなければ金融機関は首を縦に振らないでしょう。

したがって、精度の高い実現可能性がある経営改善計画案を作成することが重要となってきます。

特に追加の経常運転資金が必要な場合は、税理士や中小企業診断士任せにするのではなく、社長自身が経常運転資金の仕組みをきちんと理解する必要があります。
経常運転資金の詳しい解説はこちらの記事も参考にしてみてください。

また今の時代、資金調達の方法は融資だけではありません。

例えばクラウドファンディングで調達する方法もありますし、最近では国や地方自治体などの助成金なども手厚くなってます。

しかし助成金の情報や申請の仕方などは慣れていないと難しいですし手続きが煩雑であったりします。

最近はこうした手続きをサポートするサービスもありますのでうまく活用して、できるだけ新たな借入は行わないようにすることが得策です。

3.質疑応答

最後に金融機関からの質問に答える時間を設けます。

自分では完璧だと思って準備した経営改善計画案も金融機関側から見ると疑問に思う点が往々にしてあります。

彼らは融資のプロであり、細かな数字や実行策の根拠を求めてきます。

僕の経験上、バンクミーティングの席上でよく聞かれる質問は大きく分けて次の2つです。

①収支計画の根拠と実現可能性について
②金融支援の内容について

①収支計画の根拠と実現可能性について

作成した経営改善計画案の中でも数字のプロである金融機関が特に注目するのは収支計画の部分です。

例えば、金型製造業の収支計画で、今期の売上実績が5,000万円だったものを、来期は倍増の1億円とする収支計画があった場合、かなり精度の高い大口受注が見込まれているなどの根拠がない限り、ほとんどの金融機関は計画が「絵に描いた餅」と思うことでしょう。

また、経費について今期の実績が2,000万円だったものを来期は半分の1,000万円に削減するという計画であれば、リストラなどの人件費の削減などを実行しなければ1年で半分にすることは並大抵のことでありません。

まして、上記の売上を倍増する計画と合わせてとなれば、売上を上げて経費も削減するということになり、そもそも人を削ったのに売上を倍増させることができるのか?といった質問が飛んでくることは目に見えてます。

また僕が以前出席したバンクミーティングで一番驚いたのは、税理士事務所の担当者が作成してきたと思われる収支計画でした。

その収支計画から、フリーキャッシュフロー(税引き後当期純利益+減価償却費)を計算したところ、毎月のキャッシュアウト(支出)の方が多い、つまり手元に残るお金よりも出ていくお金の方が多いという収支計画を当たり前のように作成してきたのです。

税理士事務所の何のチェックもなく持ってきたのか、それともチェックを受けてこのあり様なのかはわかりません。

もっと言えば、こんな杜撰な収支計画を丸投げして作らせている会社側の姿勢に私は一番疑問を感じましたし、この社長との信頼関係はゼロに等しかったことを覚えてます。

当然、劣化の如く質問攻めにあったのは言うまでもありません。

したがって、計画を作る際はこうした質問が飛んでくることを前提に計画の根拠と実現可能性をきちんと説明できるようにしなければなりません。

また、社長自らが杜撰な計画を予めチェックできるようにフリーキャッシュフローの知識を身につける必要があるかと思われます。

フリーキャッシュフローについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。

②金融支援の内容について

次によくある質問は金融支援の内容に関する質問です。

特に追加融資となれば、なぜ追加融資が必要なのか、どうやって返済していくのか、その根拠は何か、といった質問が往々にして飛んできますので、確実に答えられようにしましょう。

また、金融支援は基本的に公平でなくてはなりません。

例えば、リスケの金融支援を要請したとして、その内容がメインのA銀行だけ返済を止めて、残るB銀行、C信金は今のままの返済だとしましょう。

これだとメインのA銀行は「なんでウチだけ割を食わなきゃいけないんだ!」と質問以前の話になり、同意を得ることはほぼ不可能でしょう。

従って、金融支援は公平になるようにしないと質問の嵐になるので注意をしましょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回の投稿はちょっとマニアックな内容でしたが、事業を行なっていて借金がある方は決して他人事ではありません。

いつ、いかなる時も自分の会社と家族、従業員を守るそういう心構えを持たないといけません。

また、お分かりになったようにバンクミーティングでは全てにおいてコミニュケーションが必要なスキルとなってきます。

金融機関と対話ができないようであればバンクミーティングも成功しません。できるだけコミニュケーションスキルを磨くことが大切です。

コミニュケーションスキルを身に付けるためのおすすめ書籍がこちらです↓

と言うことで今回は「バンクミーティングって何?」についてお話しさせてただきました。

次回は、バンクミーティングでやってはいけない3つのことについてお話しさせていただきます。

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それではまた。

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