こんにちは「おかねとマネジメントの相談所」所長のナガツバです。
あなたは「バンクミーティング」に参加したことはありますか?
経験された方は分かるかもしれませんが、あまりいい雰囲気のバンクミーティングってありませんよね?
そんな中でも金融機関と対等に話(コミニュケーション)をしなければいけません。
この記事では、バンクミーティングに臨む際にこれだけはやってはいけないということを、10年以上バンクミーティングに出席しているナガツバがお伝えいたします。
そもそも、バンクミーティングって何?という方はこちらの記事を参考にしてみてください。
バンクミーティングでやってはいけないこと
バンクミーティングを開催するにあたりいくら準備をしてきたとしても、最終的には金融機関の同意を得なくては、バンクミーティングの目的を達成したとは言えません。
計画に実現可能性が高いことは大前提ですが、これとは別に、僕の経験上これだけはやってはいけないというポイントが3つあります。
それは
①挨拶を軽視する
②質問に答えられない
③誠意がない
ということです。
順番に解説します。
①挨拶を軽視する
金融機関担当者が一堂に集まるバンクミーティング。
経験された方はわかると思いますが、大体の場合、前向きな話ではなく後ろ向きな話になるので重い空気になりがちです。
そんな中で挨拶をするのですから経験が浅いととにかく緊張します。
だからと言って
「今日はよろしくお願いします…」
の一言だけで挨拶を済ますことはやってはいけません。
金融機関から「本当にやる気があるのか?」と思われてしまいます。
緊張するのは分かりますが、少なくとも以下のポイントは挨拶の時に押さえておきたいです。
①バンクミーティングを開催するに至った経緯
②足元の決算や試算状況
③今後の経営改善に対する意気込み
特に②をスラスラ言える社長であれば、金融機関は「きちんと自分の会社の数字を分かっているな」と認識し、その後の質疑応答でも社長の能力を試すような「無駄な質問」(いやらしい金融機関の担当者だと社長を試すため、決算の状況について答えられるかわざわざ質問するなど)がなくなりスムーズに会議が進むことでしょう。
また挨拶は、何を話すか予め考えておきますが、暗記する必要はありません。
僕は紙に書いてきた挨拶をそのまま読んでも構わないと思います。
大切なのはキチンと正確な数字と誠意を金融機関に伝えること。
暗記する時間があるのなら、その時間を会社の経営のために使ってください。
②質問に答えられない
質疑応答の際、金融機関の質問に対し、常に税理士などの顔を伺っている社長がたまにいます。
細かな数字の根拠や財務の専門用語など社長が分からないことは聞いてもいいでしょうが、この会社をどうしていくのかなど会社の今後の方針まで税理士に聞こうとする社長もいますが、これはやってはいけません。
これでは金融機関からの納得は得られないでしょう。
では、ご自身で質問に答えられない際にはどうしたら良いでしょうか?
ポイントは2つあります。
①質問をあらためて金融機関へ確認する
②どうしてもその場で答えられない場合は、後日書面で回答するようにする
①は質問の意図を確認する目的と回答までの時間稼ぎの側面でもテクニックとして覚えておいて損はないでしょう。
また②の後日書面で回答する際も、質問のあった金融機関だけに回答するのではなく、出席した全ての金融機関に回答をするようにしてください。
そうしなければ、情報が質問した金融機関しかわからないことになり、他の金融機関に情報が共有されないままでトラブルの原因となります。
最近では、書面を窓口に持参するよりもメールなどでのやりでも大丈夫になっていたりしますので、バンクミーティングの席上でメールなどの電子媒体で回答しても良いか確認しておきましょう。
また予め同席する税理士や中小企業診断士などに「質問は一旦自分が受けるので補足説明をお願いします。」と言っておけば心の拠り所になるでしょう。
③誠意がない
最後にやってはいけないのが「誠意がない」と思われることです。
これは、上の①②にもつながる話ですが、往々にしてこうした社長は金融機関からは誠意がないと見られます。
金融機関の担当者はあなたの会社のためにみんな集まってくれています。
いくら良い改善計画案を作っても指揮するはずの社長が、他人事・口先だけ・丸投げの「できない社長」では金融機関も同意できないかもしれません。
仮に同意できなければ金融支援を受けることができなくなり早晩あなたの会社は立ち行かなくなるでしょう。
そうなると従業員の皆さんは路頭に迷うことになりかねません。
従業員の皆さん一人ひとりに生活や人生があります。
あなたの会社から給料をもらうことを前提に住宅ローンや教育ローンなどを組んでしまっている人もいます。
なので、従業員やそのご家族を守るためにも金融機関にはきちんと誠意を見せて、なんとしても改善計画案に同意をもらうようにしなければいけません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の投稿は僕の経験上見てきた「できない社長」のバンクミーティングでの振る舞いです。
なので、逆に今回の記事を見てこれだけはやってはいけないというポイントを押さえてバンクミーティングに臨めば大きなヤケドをすることはないと思います。
「できない社長」には特徴があります。
自分に心当たりがないかを知りたい方はぜひ下記の記事も参考にしてみてください。
また、前回の記事でも書きましたが、バンクミーティングでは全ての場面においてコミュニケーションが必要なスキルとなってきます。
金融機関と対話ができないようであればバンクミーティングも成功しません。できるだけコミュニケーションスキルを磨くことが大切です。
コミュニケーションスキルを身に付けるためのおすすめ書籍がこちらです↓
と言うことで今回は「バンクミーティングでやってはいけない3つのこと」についてお話しさせてただきました。
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それではまた。
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