こんにちは「おかねとマネジメントの相談所」所長のナガツバです。
世の中には、業績の良い会社と悪い会社があります。
両者の違いはなんでしょう?
いい環境に恵まれているから?
好調な業種だから?
たまたま波に乗っているから?
業績の良い会社にはある特徴があります。
逆に業績の悪い会社にもそれなりの特徴があります。
その答えは社長の考え方にあります。
年間100回以上、経営者とお会いしているナガツバが「できる社長」と「できない社長」の特徴を解説いたします。
この記事を読むと「できる社長」と「できない社長」の違いがわかります。
さああなたも違いに気づき「できる社長」になりましょう!
従業員の立場の皆さんは、この記事をお読みになられて、うちの社長はどっちだろうと想像しながら読んでみてください。
「できる社長」の3つの特徴
GIVEの精神がある
リターンを求めてはいけない
私は仕事柄、色々な人から会社を紹介してほしいと頼まれることがあります。
そんな時に知り合いの”できる社長”にお願いすると嫌な顔一つせず「いいよ」と言ってくれます。
自分の時間を削ってまでこちらの無理難題を受け入れてくれる。
しかも、自分のビジネス的にはメリットがない場合でも損得勘定抜きにして対応してくれます。
ある時その「できる社長」に聞いてみました。
「社長はどうしてご自身の商売に利益がないのに私の無理難題に応えてくれるんですか?」
こう聞くと社長は、
「困ったときはお互い様だから。目の前のリターン(見返り)を求めちゃダメ。」
つまりギバーの精神なんですね。
リターンはどこで得る?
ここで大切なのは、GIVE&TAKEじゃないこと。
与えた(GIVE)からリターンを受け取る(TAKE)権利があるよね。という思考にならないこと。
ビジネスである以上、リターンを求めるのはごくごく当たり前ですが、できる社長はそいう発想にならない。
「じゃあ、どこでリターンを得るんだ?」
そういう声があるかと思います。
逆に「できる社長」が困った時、あなたならどうしますか?
私だったら「以前のご恩もあるし、この社長のためだったらなんとかする!」
という考えになります。
そうここで「できる社長」は初めてリターンを得ているんです。
こういう、一つ一つのGIVEの積み重ねがやがて自分に返ってくるということを「できる社長」は知っているのです。
これが「できる社長」の特徴の一つです。
GIVEの精神をもっと知りたい方はこちらをご覧ください。
GIVEの精神を知るための良書です。
メモを取る
私のところにいらっしゃる社長さんに、アドバイスをすると二つの行動パターンに分かれます。
A:腕組みをしながら聞く社長
B:うんうんと頷きながら、持ってきたノートにメモを取る社長
さて、皆さんだったらどっちが「できる社長」だと思いますか?
言わずもがな、後者のメモを取るパターンですよね。
メモを取るメリットは大きく3つあります。
メモを取るメリット① 備忘録になる
人は忘れる生き物です。
「エビングハウスの忘却曲線」という言葉をご存知でしょうか?
人の脳は1度勉強したことを1時間後には56%忘れ、1日後には74%、さらに1週間後には77%、1カ月後には79%を忘れるとされています。
その場では理解しているつもりでも、会社に帰ったら「あれ?なんて言ってたっけ?」ということは経験上多々あるのではないでしょうか?
そう、自分の脳を過信してはいけません。
「できる社長」はそのことを知っています。だから備忘録としてメモを取るのです。
メモを取るメリット② 自分の考えを整理できる
「できる社長」は言った言葉をそのままメモをしようとはしません。
相手が話した内容を咀嚼して自分のメモを書いています。
これには少し訓練が必要です。
私がお勧めする訓練方法は、本を読みその内容をノートにまとめてみること。
本は読むだけ、つまりインプットしただけでは脳には定着しません。
私が本を読むときに心がけているのは「この本(章)では要するに何を言いたかったのか?」ということに気をつけながら、要約をiPhoneの「メモ」アプリや「GoodNote5」というアプリを使いメモをとってます。
GoodNotes 5
Time Base Technology Limited無料posted withアプリーチ
こうすることで、脳にアウトプットの仕方を定着させるのです。
メモを取るメリット③ 話し手の印象が良くなる
あなたが部下に何か仕事を教えているとしましょう。
あなたの目の前で一生懸命メモを取る部下を見てあなたはどういう思いになるでしょうか。
「こいつは私の話していることをきちんと聞いてくれているな。」
と思うのではないでしょうか。
つまり、話し手の印象が良くなるのです。
話し手の印象が良くなると”信頼残高”が高まります。
”信頼残高”とはスティーブン・コヴィー氏が著書「7つの習慣」の中で提唱した考え方で、人間の信頼を銀行残高に例えて「相手との信頼関係」においても「預け入れ」や「引き出し」があるということを指していいます。
”信頼残高”については解説すると少し長くなりますので、また別の機会にもう少し詳しくお話しすることにします。
メモを取ることで相手の印象が良くなる=信頼残高が増えることを「できる社長」は知っています。
スティーブン・コヴィー氏が著書「7つの習慣」についてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
メモの取り方をもっと学び方はこちらもご覧ください。
メモをビジネスに活かすための視点が書かれた良書です。
変化へ対応する力がある
過去の栄光に縋(すが)らない
会社経営が長くなってくると、業績の良い時代も悪い時代も経験してきます。
特に業績の良い時代では、自社の商品・サービスが市場に受け入れらてバンバン売上が上がっていった。
こういう経験をされている社長さんは環境変化の激しい中において注意が必要です。
「できる社長」は過去の栄光は過去の栄光。今は環境が変わったんだからそれに合わせた商品・サービス設計をしなければいけないと考えます。
一度作った仕組みが上手くいったからといって、それが未来永劫続くとは思っていないんですね。
「できる社長」ほど過去には縋りません。
言われたことをすぐ実行に移す
前項で「できる社長」はメモを取ると書きました。
では、何のためにメモを取るのでしょうか?
おそらく、少しでも自社の経営に活かしたい。そういう思いでメモをとっているはずです。
では会社経営に活かすために「できる社長」はメモをどのように活用しているのでしょうか?
答えは、書いた内容をすぐ実行しているのです。
メモを書いて終わりだと、現実の世界は1ミリも変わりません。
実行して初めて変わるのです。
そのことを「できる社長」は知っていますので、まずは書いた内容を実行してみることから始めます。
失敗を経験と捉える
「できる社長は」行動を起こすのが早いという話をしましたが、
「そんなに早く行動して、もし失敗したらどうするのか?」
という疑問を持つ方もいます。
「できる社長」はこう考えます。
「行動した結果上手くいかないこともある。しかしそれは、失敗ではなく経験である。」
つまり、やってみなければ失敗か成功かわからないし、仮に上手くいかなかったとしても、いい経験ができたと捉えるのです。
例えば、よちよち歩きのお子さんが、道端で転んで膝に擦り傷を負うと「転ぶと痛い」というを経験をします。
これは転んだからどれくらい痛いのかを経験できたのであって、転ばないとどのくらい痛いのかは分かりません。
小さなお子さんはこれを失敗と捉えるでしょうか?
これと同じで「できる社長は」失敗を経験として捉えて次の行動に移すのです。
つまり、トライ&エラーを繰り返しているのです。
そうして、自社の経営力を強化していくのです。
とはいえ「できる社長」も闇雲に失敗しているわけではなく、最低限、その行動が致命傷にならないかは判断してます。
例えば、預金が300万円しかないのに、新規事業で飲食店に300万円突っ込むとお金が足りなくなり事業が継続できなくなります(外部からの資金の調達ができないと仮定して)。
こうした行動を「できる社長」は避けた上で経験を繰り返すのです。
いかがっだでしょうか。
「できる社長」の特徴が掴めたかと思います。
次回は「できない社長」の特徴についてお話ししたいと思います。
この記事が参考になった、良かったと思う方は下にある「いいね」ボタンを、
また、SNSでこの記事をシェアをしていただけたら「いいね」そしてリツイートをさせていただきますのでよろしくお願いします。
それではまた。
こんな記事も書いてます。