こんにちは「おかねとマネジメントの相談所」所長のナガツバです。
世の中には、業績の良い会社と悪い会社があります。
両者の違いはなんでしょう?
いい環境に恵まれているから?
好調な業種だから?
たまたま波に乗っているから?
業績の良い会社にはある特徴があります。
逆に業績の悪い会社にもそれなりの特徴があります。
その答えは社長の考え方にあります。
年間100回以上、経営者とお会いしているナガツバが「できる社長」と「できない社長」の特徴を解説いたします。
この記事を読むと「できる社長」と「できない社長」の違いがわかります。
さああなたも違いに気づき「できる社長」になりましょう!
従業員の立場の皆さんは、この記事をお読みになられて、うちの社長はどっちだろうと想像しながら読んでみてください。
前回の「できる社長」の特徴はこちらからご覧ください。
「できない社長」の3つの特徴
数字を把握していない
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私のところに相談に来る社長には必ず、現状を知るために直近決算の売上、利益がどれくらいで、前期と比べてどのくらい増えたのか、減ったのかを聞くようにしてます。
大体でも頭に数字が入っている社長もいれば、全く答えられない社長も中にはいらっしゃいます。
こうした全く答えられない社長の多くは
「数字は全部、税理士(経理)に任せている。」
という発言をします。
確かに、社長は細かな数字まで把握はできてないにしても、どれだけ売上があって、どれだけ儲けたのかは把握しておく必要があります。
客観的な数字を把握していないということは、早晩会社は衰退していくことでしょう。
何より重要なのがキャッシュフローです。
手元にどれだけキャッシュがあるのかを把握していなければ、運転資金が足りないのかすらも分かりません。
こうした社長ほどギリギリになって金融機関へ駆け込むのです。
「できない社長」ほど数字を把握していません。
運転資金の考え方については下記の記事も参考にしてみてください。
口だけ番長
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実行に移せない経営者
長年会社経営をしてると、社長は色々な方々と交渉をする場面があります。
そうすると、この人とはこういう交渉(話し方)をすれば有利に物事を進められるという経験値が上がっていきます。
これ自体は問題ないのですが、ただこうした交渉術は場面にもよります。
例えば、人から意見を聞いたり、アドバイスを求める場面。
ここで、交渉術を使う社長はこの場を何とか乗り切るための話し方をします。
「色々アドバイスをいただきありがとうございます。当社に様々な課題があることが分かりましたので、早速社内で検討し実行に移させていただきます。」
とここまではどんな社長も言えます。
ただ心の中では、
「言っている意味は十分理解できるけど、所詮、綺麗事。うちの会社には無理。」
と言って実行に移さないのです。
何故実行に移せないのでしょうか?
それは面倒だからです。
今までのやり方を変えることや、やったことのない事に挑戦することは非常にパワーがかかります。
経験値が多い社長ほど「経験値ブロック」がかかり過去の経験や実績に縋る傾向があります。
「言われたことは以前やってみたけど、その時うまくいかなかったから無理」
とブロックをしてしまうのです。
しかし、その時と今では会社の持っているヒト・モノ・カネ・情報(経営資源)が異なるし周りの環境も大きく変わっているかもしれません。
なのに過去の経験から挑戦しないで無理と決めつけてしまう傾向があります。
次に会ったときは言い訳をする
経験値ブロックが働いて挑戦しようとしない社長。
こうした社長は次にお会いする際に言い訳から入ります。
「前回ご提案いただいた内容ですが、当社の今の状況から、まだ実行に移すだけの体力が伴いませんでした。タイミングを見計らいながら順次進めてまいります。」
「できない社長」ほどこうした言い訳をする特徴があります。
では、いつ実行の移すのでしょうか?
「できる社長は」言われたらすぐに実行に移してみます。
例えそれが失敗しても失敗とは思わず経験と捉えトライ&エラーを繰り返すのです。
「できる社長」はチャンスが来たらそれを掴み取ります。
しかし「できない社長」は失敗を恐れ面倒な挑戦をしようとしません。
ヨーロッパには「チャンスの神様は前髪しかない」ということわざがあります。
これはギリシャ神話に出てくるカイロスという神様に由来するもので、カイロスは前髪が長く後頭部は髪がなかったと言われています。
また、カイロスはギリシャ語でチャンスという意味で、このことから、神様の前髪(チャンス)を掴もうとするには通り過ぎてからでは掴めない。
つまり、躊躇するとチャンスの神様は通り過ぎてしまう。
後を追いかけて、髪をつかもうとしても前髪しかないので、チャンスを取り逃がしてしまうことになるのです。
世の中のせいや従業員のせいにする
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外部環境のせいにして行動しない
日本の経済史上ここ30年で様々な経済危機が訪れました。
バブル崩壊、金融危機、リーマンショック、東日本大震災、そして新型コロナウイルスに円安、ウクライナ問題。
しかし、こうした外部環境が危機を迎えてもこれを契機と捉え飛躍する会社もあります。
一方で、経済危機以前から業況が悪い会社の社長ほど、外部環境のせいにする傾向があります。
「コロナのせいでうちの会社は追い打ちをかけられた」
確かにそうかもしれません。
しかし、そこからどうすれば改善できるかを考えなければいないのですが「できない社長」は問題解決を先延ばしにします。
「コロナが終息したら、また元通りに客足も戻るからそれまで我慢したい」
もしかしたら客足は戻るかもしれませんが、その時には環境が変わっています。
今の世の中を見てください。既にコロナ前と比べ変わっていませんか?
例えば、リモートワークはコロナ前にはほとんど見られませんでしたが、コロナ後には会社への出勤が当たり前でなくなりました。
つまりお客様の行動が変わってしまったのです。
この環境変化に対応できるようにコロナ禍で積極的に行動し準備をしてきた社長と、外部環境のせいにして問題を先送りしてきた社長。
どちらの会社が生き残れるか言わずもがなです。
従業員のせいにして責任を取らない
プロジェクトが思うようにうまくいかず、業績が低迷したときにその責任は誰にあるのでしょうか?
プロジェクトを立案した従業員でしょうか?
「できない社長」ほど責任逃れをして、従業員のせいにする傾向があります。
自分事と捉えず、どこか他人事のように捉え、失敗したことを評論家のように話す社長がいます。
しかし、そのプロジェクトは会社の意思決定の上で進めたものであり、プロジェクトのGOを最終決定したのは紛れまなく会社の最高決定者である社長自身なはずです。
にもかかわらず、失敗すると従業員のせいに、成功すると自分の手柄にする。
こういう社長の元では従業員のモチベーションも下がってしまうでしょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
2回に分けて「できる社長」と「できない社長」の特徴を解説してきました。
もしこのブログを従業員の方が見ているならこの記事をお読みになられて、うちの社長はどっちだろうと思ったでしょうか。
「できる社長」の会社の方は、出来るだけ社長の行動や考え方を吸収しましょう。
「できない社長」の会社の方は、社長の良いところを見つけるようにしましょう。
え!?悪いところを直すように話した方がいいんじゃないの?
確かにその通りです。
ただ、人は他人に言われても自分の習慣をなかなか変えることはできません。
あなたも経験したことがありませんか?
ダイエットに挑戦するぞ!
英語を勉強するぞ!
資格試験に挑戦するぞ!
と意気込んだはいいが3日も続かない…
そうなんです。
人が習慣を変えることはなかなか難しいのです。
だとしたら、「できない社長」のいいところを見つけるようにしましょう。
そして、それを社長に機会をみてなんとなく話してましょう。
「社長の○○するところって、とても素敵です✨」
人は褒められると悪い気はしません。
ただし、そこでまた天狗になるようではそこまでです。
さっさと、別の会社に転職するか、あなた自身で会社を立ち上げた方がいいでしょう。
あなたの人生の有益な時間を「できない社長」のために使うよりは別の道を探した方が早いかもしれません。
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ということで、今日はできる社長とできない社長の3つの特徴についてお話しさせてただきました。
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それではまた。
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