経営相談

管理職が知識やスキルを保持するための3つの方法 〜「インプット」と「アウトプット」〜

こんにちは「おかねとマネジメントの相談所」所長のナガツバです。

あなたは、身につけた知識やスキルが定着しないと悩んでいませんか?

なぜあの人は物事の判断が的確なのだろう。
どうやったらあの人のように仕事ができるようになるんだろう。

答えは「インプット」と「アウトプット」を常に行っているからです。

この記事は、このような悩みを持つ管理職の方に向けて書きました。
とは言っても管理職以外の方でも十分通用する方法なので、管理職以外の方もぜひご覧ください。

今回は「インプット」と「アウトプット」という概念を説明し、この2つの概念を理解し、応用することが、知識やスキルの習得にいかに重要であるかについて述べます。

さらに、成功する管理職になるためのスキルと能力を保持するための3つの方法を紹介します。

もしあなたが仕事のパフォーマンスを向上させたいと真剣に考えているのであれば、ぜひ読んで僕のヒントを参考にしてください。

この記事を見れば10分で簡単に管理職が知識やスキルを保持する方法が分かります。

インプットとアウトプットとは?

インプットとは

インプットとアウトプットとは、簡単に言えば、管理職が知識やスキルを管理する方法のことです。

インプットとは一般的に以下のように説明されます。

インプットとは、情報科学において「入力」のことであるが、外にあるものを内部に取り入れるというニュアンスを持ち、しばしば「記憶する」「学習する」に親しい意味合いで用いられる。対義語はアウトプット

「ISOプロ」ISO用語集より引用

ここから転じてビジネスシーンでは、インプットとは学習経験を通じて身につけた知識やスキルのことを指します。

仲間から学ぶ、セミナーに参加する、本を読むなど、知識やスキルを身につけるための活動がこれにあたります。

総務省の「令和3年社会生活基本調査」によると20歳以上の日本人の年間勉強時間は10分しかありません。

総務省「令和3年社会生活基本調査」より抜粋・加工

1ヶ月で10分ではなく年間でたった10分しか日本人は勉強していないのです。
これにはかなり驚きました。

インプットとしてまずは読書から始めることをお勧めいたします。
効率よく読書をする仕方については以下の記事をご覧ください↓

アウトプットとは

一方アウトプットとは一般的に以下のように説明されます。

アウトプットとは、情報科学において「出力」のことであるが、成果物や結果という意味で利用される。「アウトプットする」と用いられることもあるが、これは成果物を制作するという意味を持ち、内部に入っているものを外に出すというニュアンスがある。対義語はインプット

「ISOプロ」ISO用語集より引用

ここから転じてビジネスシーンでは、アウトプットとは習得した知識やスキルを業務に応用する方法を指します。

アウトプットの例としては、意思決定、プレゼンテーション、問題解決、チームの統率などが挙げられます。

管理職にとって、インプットとアウトプットの概念と、それらがどのように相互に関連しているかを理解することはとても重要です。

仕事のできる管理職はこのインプットとアウトプットの概念を理解し仕事をしています。

従ってインプットとアウトプットを理解することで、管理職は常に知識とスキルを身につけ、応用することができます。

逆にインプットとアウトプットを理解しないと、学習が行われず、停滞した状態に陥りがちです。

成功する管理職に共通するスキルや能力を保持するための3つの方法

インプットとアウトプットの基本を理解した上で、スキルや能力を効果的に保持するための3つの方法について説明します。

積極的に学ぶ機会を持つ

第一の方法は、積極的に学ぶ機会を持つことです。

セミナーやワークショップへの参加、マネジメント手法に関する書籍や記事の閲覧、外部とのネットワーク作りなどがこれにあたります。

これらの活動はすべて、さまざまな場面で活用できる貴重な知識や技能を提供するものです。

特に外部とのネットワーク作りはあなたの組織としての地位を高めるだけではなく、今後の人生において貴重な財産となりますので積極的に行動しましょう。

学んだことを実践する

第二の方法は、学んだことを実践することです。

プレゼンテーションや報告書の作成、プロジェクトのリーダーを務めることなどです。

実践は、身につけた概念を強化するため、知識とスキルを保持する鍵となります。

よくセミナーなどを受けた方が「今日はとても勉強になった」と言ってそれでおしまいという方がいますが、せっかくインプットした内容を実践(アウトプット)しなければ時間が立つほどインプットした内容を思い出すのに時間がかかるのです。

これを「エビングハウスの忘却曲線」と呼びます。

「エビングハウスの忘却曲線」とは、ドイツの心理学者であるヘルマン・エビングハウスが提唱したもので、彼は、意味のない3つのアルファベットの羅列を被験者にたくさん覚えさせ、その記憶を思い出すのにどれくらい節約できたか実験を行ったというものです。

その結果は、下の図のように20分後に58%の力で思い出せるものが、1時間後に44%、1日後に34%、6日後に25%、1ケ月後には21%が忘れられてしまうという結果が出ています。

https://oreno-zyuken.com/technique/ebinguhausu/より引用

つまり、人間の記憶は覚えた直後に約半分は忘れてしまい、残りの記憶はゆっくりと忘れる傾向があるのです。

そこで、インプトットしたものを定着させる効果的な方法としては,記憶が安定した適切なタイミングで繰り返し復習することで,記憶を定着させることができるようになります。

さらに、様々な経験を積んできた管理職の場合、情報を体系的な知識として整理してお互いに関連させることで記憶の定着に繋がるものと思われるます。

フィードバックを求める

最後に、3つ目の方法は、フィードバックを求めることです。

同僚や尊敬する上司やメンターからのフィードバックは、何がうまくできていて、何が改善できるのか、貴重な洞察を与えてくれます。

そもそもなぜフィードバックが必要なのでしょうか。

仕事におけるフィードバックとは、目標を達成するために自身の行動を改善したり、モチベーションを維持したりするために評価や指導することをいいます。

フィードバックを受ける方法としては、経営者や上司からフィードバックする方法の他に360度評価などを用いてフィードバックを受ける方法もあります。

360度評価とは同僚や部下、他部署など複数の関係者から評価を行う手法をさします。

360度評価を行うことで、フィードバックを細かく行うことや多方面からの評価を受けるというメリットがあります。

一方で、部下に忖度する上司が出る可能性があることや評価基準について疑義が生じる可能性があるなどのデメリットもあります。

しかし、評価を続けていくうちに改善されることもあります。
フィードバックは、管理職が身につけた知識やスキルをさらに発展させ、洗練させるために非常に重要な手段であるものと思われます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はインプットとアウトプットを理解することの重要性と、それらがどのように相互に結びついているかを解説いたしました。

また、スキルや能力を効果的に保持するための3つの方法を紹介しました。

管理職こそ、積極的に学ぶ機会を求め、学んだことを実践し、フィードバックを求めることが重要です。

そうすることで、常に知識とスキルを身につけ、応用することができるのです。

知識には力があります。絶えず学習する姿を若い方々にも見せて、組織全体の底上げをしていきましょう。

インプットやアウトプットについてもっと知りたい方はこちらの本もどうぞ↓

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それではまた。

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