読書

「プロティアン・キャリア」人生100年時代の働き方③

こんにちは「おかねとマネジメントの相談所」所長のナガツバです。

さて、今回は前回に続き、田中研之輔さんの「プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術」から少し引用させていただきながら、働き方のお話を少ししたいと思います。

前回のおさらい

前回の内容について少しまとめると、

・現代において個人は変化し続けなければいけない。

・加速度的に変化する世の中で現状維持の状態を「キャリア・プラトー」という。

・キャリア・プラトーとは山の中腹あたりで停滞している状態である。

・この状態から抜けるきっかけが「プロティアン・キャリア」という考え方である。

詳細をご覧になりたい方は以下からご覧ください。

「プロティアン・キャリア」を考えるための3つの視点

ここからが、今日の本題になりますが、「プロティアン・キャリア」をもう少し深掘りして考えいきます。

そもそも「プロティアン・キャリア」という言葉は、アメリカのボストン大学のダグラス・ホール教授が、1976年に提唱した概念のことであり、社会や環境の変化に応じて柔軟に変わることのできる変幻自在なキャリアとして「プロティアン・キャリア」を提唱したと著書には書いております。

ここから著者は、プロティアン・キャリアを実装できればミドルの憂鬱から抜け出せるかもしれないと考え、日々勉強をしました。

そして「プロティアン・キャリア」を考えるにあたり以下の3つの視点を学んだそうです。

1.キャリアは組織に預けるものではなく、自分で育て、形成する

今までのキャリア論は会社に入り、課長になり部長になり定年を迎える。つまりキャリアは一つの組織で昇進するための尺度でした。

プロティアン・キャリア論では、キャリアの成否を決めるのは自分であるという考え方になります。

2.キャリアは昇進などの結果ではなく、生涯と通じた全過程である

キャリアは会社組織の昇進という「結果」ではなく、生きていく中の「プロセス」です。つまり、一生涯を通じて築き上げていくものであり、組織を離脱するとなくなるというものではないのです。

3.キャリアは変化に応じて、自分で変えることができる

今までのキャリア論では、キャリアは組織の中で育つものであり、個人は組織の中では背景のようなものであるという考え方でした。

プロティアン・キャリア論では、組織は地面のようなものであり、個人の求めるものを提供するという考え方で、キャリアは刻一刻と変わる環境の中で自らが変化に対応できるように変えることができるという考え方になります。

人生100年時代を生きていくにはモチベーションが必要

上記の3つの視点から言えることは、「プロティアン・キャリア」の考え方をしなければ、これからの時代、働き続けることが大変な時代になっていくということではないでしょうか。

定年退職をした時に皆さんのスキルはどれだけあるのかで、それ以降の人生が決まってくると思います。

仮に人生を100年とした時に、65歳の定年退職時に年金もある資産もあるという状態であれば、残りの35年間は働かなくても生きていけるかもしれません。

とはいえ、人生やはり何かモチベーションがなければ生きていくにもシンドイのではないでしょうか。

そうした中でプロティアン・キャリアという考え方は大事であり、日本型の終身雇用から抜け出したあとの自分にどれだけ能力があるのかということは、きっちり抑えておかなければいけないというのが、これから人生100年時代を生き抜く上でとても大事なことであると思います。

続きはまた次回お話しさせていただきます。

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それではまた。

プロティアン・キャリアについて詳しく知りたい方は田中研之輔さんの著書「プロティアン」をご覧ください。

もう少し実践的な内容を知りたい方は、著者の以下の書籍も参考なるかと思います。
「プロティアン・キャリア」をいかに実践していくか、実践のワークについて触れております。