こんにちは「おかねとマネジメントの相談所」所長のナガツバです。
さて、今回は前回に続き、田中研之輔さんの「プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術」から引用させていただきながら、働き方のお話をしたいと思います。
前回のまとめ
前回の内容について少しまとめると、
・終身雇用制度は既に終焉を迎えている。
・にもかかわらず、長期雇用の慣習はまだ残っており転職率は欧米と比べまだまだ低い。
・人生100年時代においてこれから定年を迎える方々は年金だけでは生活できない現実が待っているので働き続けなければならない。
・働き続けるための選択肢は三つあるといわれている。
一つ目は、今の会社で出来るだけ長く働き続けること。
二つ目は、転職を重ねながら働き続けること。
三つ目は、個人で稼いでいくこと。
・いずれにせよ、自身のセールスポイント(強み)を理解してプロティアン・キャリアという考え方を身につけていないといけない時代になる。
詳細をご覧になりたい方は以下からご覧ください。
「プロティアン・キャリア」の定義とは?
ここからが、今日の本題になりますが、「プロティアン・キャリア」とは何かを著書では以下のように定義付けしております。
PROTEAN(プロティアン)には、「変化し続ける」「変幻自在な」「一人数役を演じる」という意味があります。
「プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術」田中 研之輔 著
そしてプロティアン・キャリアとは、変幻自在に形成するキャリアのことです。
つまり個人が変化し続けなければいけないわけです。
その上で、人生は自分らしく生きなければいけない。そして楽しくやりがい持って働かなければいけない。
その結果として稼ぎを増やすことができればいいという考え方であると私は感じ取りました。
人生は一度きりです。
一度きりの人生を謳歌するためには、人生の大半を捧げる「働き方」ときちんと向き合う必要があると思いますし、そのためには楽しくそしてやりがいを持って働くことが大事ではないでしょうか。
また、本書のねらいとして著書では次のようなことが書かれてます。
狙いは、人生100年時代を生き抜くうえで欠かすことのできない「変化への適応と戦略」についての見識を深め、日々の行動に生かし、数十年後の働き方や生き方をデザインすることにあります。
「プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術」田中 研之輔 著
繰り返しになりますが、今の時代において変化し続けなければより良い生活はできないということなります。
言い方を変えると、変化についていけなければこれからは生き辛くなるということです。
つまり、自分らしい生き方、働き方をするためには変化し続けなければいけないわけです。
では、何故今「プロティアン・キャリア」なのかということですが、そのためにはまず、そもそも「プロティアン・キャリア」という考え方の理解を深める必要があります。
もやもやから抜け出せない中高年〜キャリア・プラトー〜
これを語る上で、まず皆さんの周りの環境を想像してほしいんですが、世の中は昔と比べてとんでもないスピードで変化していると思いませんか?
たとえば、20年前にはスマートフォンやドローンはありませんでした。
それがスマートフォンやドローンが出てきて製品やサービスなど我々を取り巻くビジネスのシーンは刻一刻と変わってきています。
それが50年前と比べて物凄い早いスピードで変化しているわけです。
この加速度的に変わる環境の中で中高年になると、変化せず「このままでもいいのかな」と思うことがあります。こうした傾向のことを「ミドルの憂鬱」と言います。
また著者の中では、組織の中で働くモチベーションが低くなる状態のことを「キャリア・プラトー」と呼んでいます。
「プラトー」とは「高原」という意味で、キャリア・プラトーとは「停滞状態」のことを指してます。
それも、山の頂上で停滞しているのではなく、山腹あたりで停滞しているイメージです。
「組織」という山を登って頂上で頭打ちになっているというよりは、山の中腹あたりで停滞している感じです。
具体的には、大卒で会社に入り、大体40歳から50歳を過ぎると組織の中でのキャリアが見えてきて、大多数の人はマネジメント層まではいけない現実を突きつけられます。
自分の会社でのポジションが上がらないのが分かると「出世」をモチベーションとして維持することが難しくなってきます。
そうすると、現状のままで日々のルーティンの仕事を淡々とこなして、定年まで過ごせればいいという状態になる、このことを「キャリア・プラトー」というそうです。
人生が定年と共に終焉を迎えるのであれば、キャリア・プラトーのままでもいいのかもしれませんが、現代に生きるほとんどの方は定年後も人生は続きます。
この状態から抜けるきっかけが「プロティアン・キャリア」という考え方になります。
次回はこの「プロティアン・キャリア」とは何かについてもう少し深掘りしてお話しさせていただきます。
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それではまた。
プロティアン・キャリアについて詳しく知りたい方は田中研之輔さんの著書「プロティアン」をご覧ください。
もう少し実践的な内容を知りたい方は、著者の以下の書籍も参考なるかと思います。
「プロティアン・キャリア」をいかに実践していくか、実践のワークについて触れております。