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「プロティアン・キャリア」人生100年時代の働き方①

こんにちは「おかねとマネジメントの相談所」所長のナガツバです。

今回は、田中研之輔さんの「プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術」から少し引用させていただきながら、働き方のお話を少ししたいと思います。

終身雇用は終わっている?

日本には「終身雇用」という制度があります。

終身雇用自体がオワコンになっているので、今の若い方々のために説明すると、

労働者をいったん採用すると、不況下においても雇用継続にあらゆる努力を行い、よほどのことがない限り定年(2009年現在では60歳かそれ以上)まで雇用を継続すること。

「コトバンク」

つまり、経営者の立場から見ると、採用した以上は定年まで面倒をみるということになります。

一方で労働者側から見ると一度就職すると定年まで同じ会社で働き続けるということななります。

終身雇用についての詳しい説明は以下のリンクを参照ください。

高度成長期の日本では、この終身雇用制度により、会社の帰属意識を高めることで生産性をどんどん上げていきました。

しかし、バブル景気の崩壊や労働者派遣法の改正などにより企業側の雇用についての価値観は以前と比べ変わり始め、正社員よりも賃金を抑えられる派遣社員の採用へと変わっていきました。

こうしたことから、日本の終身雇用制度というものは既に崩壊しているものと私は思いますが、長期雇用の慣習はまだ残っており転職率は欧米と比べまだまだ低いといわれております。

人生100年時代において、たとえば定年を65歳と仮定したとしても、あと35年も人生が続くわけです。

この35年間を生きるために年金だけで生活できる人が果たして今の日本にどれくらいいるでしょうか?

団塊の世代より以前の方々であれば辛うじて年金だけで生活できるかもしれませんが、これから定年を迎える方々は、現役時代によほど蓄え(貯蓄や投資)がある人を除き、年金だけでは生活できない現実が待っているものと思われます。

働き続けるための三つの選択肢

そういう中で、ここからは田中研之輔さんの「プロティアン 70歳まで第一線で働き続ける最強のキャリア資本術」から少し引用させていただきながら話を進めます。

この本の中では働き続けるための選択肢が三つあると書かれてます。

一つ目は、今の会社で出来るだけ長く働き続けること。

二つ目は、転職を重ねながら働き続けること。

三つ目は、個人で稼いでいくこと。

いずれの選択をせよ、ほとんどの方は働き続けなければならないわけです。

働き続けなければならない中で、ある日突然、今の仕事を失った時あなたは明日からどうやって生活していきますか?

大多数の人はハローワークで転職先を探すことになるかと思います。

では雇用する側、つまり経営者の皆さんであればどのような人を雇用したいと思うでしょうか?

私が経営者の立場であれば、自身のセールスポイント(強み)をきちんと理解している人を採用します。

もう少し具体的にいうと、自分にはどのようなセールスポイント(強み)があり、そのセールスポイント(強み)が私の会社の経営理念と照らし合わせてどのような恩恵をもたらしてくれるのかをきちんと自分の言葉で説明できる人を採用すると思います。

恐らく大多数の経営者の皆様は同じような想いではないでしょうか。

とすれば、働く側の方々はご自身のセールスポイント(強み)を理解しなければいけません。

皆さんは自身のセールスポイントをご理解してますか?

そして今のままの働き方で良いと思いますか?

真面目に働く人ほど将来に不安を感じているものです。

そこで、悩みを払拭する考え方が「プロティアン・キャリア」という考え方です。

次回はこの「プロティアン・キャリア」という考え方についてお話しさせていただきます。

それではまた。

プロティアン・キャリアについて詳しく知りたい方は田中研之輔さんの著書「プロティアン」をご覧ください。

もう少し実践的な内容を知りたい方は、著者の以下の書籍も参考なるかと思います。
「プロティアン・キャリア」をいかに実践していくか、実践のワークについて触れております。