こんにちは「おかねとマネジメントの相談所」所長のナガツバです。
この不安定な時代にどうすれば会社や事業を安定して進めることができるのか不安ですよね。
実際に年間約100回程度社長さんなどにお会いしているしているナガツバが、事業に失敗しないための3つを初心者の方でもわかるように丁寧に解説していきます。
この記事で分かることはこちら↓
- 事業で失敗する人が増えている
- 事業を失敗しない基本的な考え方
- 事業が上手くいかない時の考え方
ぜひ最後まで読んでください。
本日の相談
事業が成功するための秘訣みたいなものはあるんですか?
事業を成功するための秘訣というものは基本的に100社あれば100通りです。
また、何を持って成功と言えるかは人それぞれなので攻略法のようなもの存在しません。
ただし事業を失敗しないための基本的な考え方というものは存在します。
今回は失敗しないために必要な3つのことについてお伝えいたします。
ということでまずは結論から↓
- 倒産発生率は増加している。
- 「誰に」「何を」「どのように」提供するのか”軸”をしっかり決める。
- 事業が上手くいかない人は”軸”がずれているので修正する。
ふーん。なるほど”軸”を決めるんだね。
でも「誰に」「何を」「どのように」ってどうやって決めればいいの?
では順を追って説明しましょう。
とその前に、まずは事業に失敗している人が増加しているという事実から覚えておきましょう。
倒産が増加している
実は、最近倒産が増加に転じてます。
詳しくはこちら↓
えー!倒産は増えているんだ!!!
どうして倒産するのかな?
最近では新型コロナウイルスなど外的な要因による倒産が増えてます。
しかし、そんな中でも失敗しないお店があるのも事実です。
では、失敗しないために覚えておかなければいけないこととはどのようなことでしょうか?
「誰に」「何を」「どのように」提供するのか”軸”をしっかり決める
成長している会社や上手くいっている会社の社長さんなどとお話しさせていただくと、ほとんどの方が出来ていることがあります。
それは、経営の”軸”すなわち「事業ドメイン」「ストアコンセプト」というものを明確に持っているということです。
事業ドメイン、ストアコンセプトとは?
「事業ドメイン」とか「ストアコンセプト」とは経営用語です。
どちらも同じ”軸”のことを指して言うのですが、
ご自身の事業全体の大きな”軸”を決めるときは「事業ドメイン」。
その中でお店の小さな”軸”を決めるときは「ストアコンセプト」。
と覚えておけば十分でしょう。
創業したての頃はまだお店も1店舗しかないでしょうから「事業ドメイン」と「ストアコンセプト」はほぼ同じであると捉えてもよろしいでしょう。
専門用語なので絶対覚えておかなければいけないというものではありません。
「そうなんだ」ぐらいで結構です。
でも経営者同士で話をする場合や取引先から不意に
「御社の事業ドメインは何ですか?」と聞かれるかもしれません(まぁほとんどないでしょうけど…)
そういう時のために一応は頭の片隅にでも記憶しておいてください。
”軸”の決め方 〜本ブログの場合〜
前置きが長くなりましがそれでは本題に入ります。
「誰に」「何を」「どのように」提供するかをどう決めるのか?
つまり”軸”をどうやって決めるのかを具体的な事例から考えてみましょう。
このブログも一応”事業”という見方はできますので、このブログの”軸”で例えると…
「誰に」:会社の経営に携わる方々の
「何を」:お金やマネジメントに関する悩みついて
「どのように」:本業に専念できるような記事を提供する
となります。
もっと分かりやすくいうならば、”軸”とは
あなたの事業が世の中のどんな人の悩みやニーズを解決してくれるのか?
といえば良いでしょうか。
自身の強みを活かす
この”軸”を定義する時に重要なのは、自身の”強み”を活かせるかどうかです。
例えば、このブログの場合は
金融系中小企業診断士としてこれまでお会いした経営者の方々から得た様々な体験
という強みを活かして、
世の中の経営に携わる方々が悩んでいるお金や経営のことについて、
このブログを通じて解決できるための”気づき”を得られるような記事を
提供していき、あわせてマネーリテラシーの向上にも貢献する。
というように定義できます。
なるほど。”軸”が決まればなんだか進むべき方向が見えてきた気がするね。
そうなんです。
”軸”が決まると具体的なお客様の像が見えてきますよね。
現代経営学の父と呼ばれるピーター・ドラッカーも『われわれの顧客は誰か?』を明確にすることによって事業ドメイン(”軸”)が明らかになると言ってます。
それほど”軸”を決めることは大事なんです。
だから”軸”を決めることが大切なんだね。
でも”軸”を決めていても上手くいかない会社があるのは何故なのかな?
良い質問ですね。
”軸”を一回決めれば未来永劫上手くいくかといえばそんなことはありません。では何故でしょうか?
事業を始めて上手くいかなくなった時の考え方
会社も軌道に乗ってどんどん大きくなってきたよ。
でも最近お客さんが離れていっている気がするんだけど気のせいかな?
いいえ。気のせいではありません。
お客様はわがままです。
最初は皆さんの事業や会社が提供するモノやサービスに満足してお金を払ってくれます。
しかし、時が経つにつれて新しいものが出てきたり周りの環境が変化するとお客様は今までのモノやサービスにお金を落としてくれなくなりますよ。
つまり、事業が上手く回らなくなります。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか?
事業が上手く回らない人によくある考え方
事業が上手くいかない人に共通する悪い考え方には以下のようなものがあります。
・昔の成功体験を忘れられない
・”軸”がズレてることに気がついていない
・”軸”の修正に失敗している
順番に見ていきましょう。
昔の成功体験を忘れられない
「俺は昔っから自分の腕一つでこのラーメン屋をやってきたんだ。この味についていけない客が悪い!」
という方がたまにいらっしゃいます。
果たして、味についていけないお客様が悪いのでしょうか?
モノやサービスには流行り廃りがあるのが世の常です。
老舗と言われるラーメン屋さんでも実は変化していないようで変化しているのです。
お客の好みの変化を敏感に感じ取り、一見見た目では変わっていないように見えても微妙に味を変えていたりします。
その僅かな変化に一般のお客様は気がつかないだけで、実は変わっていないようで変わっているのです。
”軸”がズレてることに気がついていない
上記のような人は「誰に」「何を」「どのように」といった”軸”がズレていることにも気がついていない傾向にあります。
開業当社キチンと決めた”軸”も時間が経つにつれてズレていきます。
この変化を経営に携わる人間は敏感に感じとらなければいけません。
”軸”の修正に失敗している
”軸”のズレに気が付いたにも関わらず修正(再定義)に失敗したというケースもあります。
よく言われるのが「富士フイルム」と「コダック」の例です。
両者は1980年代までカメラのフィルム事業で大成功を納めた企業です。
しかし、1990年代に入るとデジタルカメラが台頭し始めます。
次第にフィルムカメラは売れなくなり、それに合わせてフィルムも売れなくなってしまいました。
ここで富士フィルムは考えました。
「うちはフィルム屋なのか?」
「うちの強みは何なのか?」
そこで出た結論は、自社の強みである高機能材料とカラーフィルムで培った三次元構造化の技術を生かせる分野としてヘルスケア事業に進出するということでした。
結果、富士フィルムはヘルスケアにとどまらず、イメージング、マテリアルズと幅広くの事業展開をして今も生き残ってます。
一方、コダックは自社の高いフィルム技術を活かすため、改めて「我が社はフィルム屋」だと再定義しました。
その結果、デジタル化の波に乗り遅れて倒産してしました。
いかがでしょうか。
同じフィルム屋だった両者の生き残りを分けたのは”軸”の再定義が成功したか失敗したかでした。
いかに自社の強みをきちんと捉えそれを再定義するかが重要であるかがこの二社の事例から分かりますよね。
したがって、事業を始めて上手くいかなくなった時の考え方としては、
自社の強みを活かした”軸”の再定義
が大事だということです。
まとめ
それでは、本日のまとめです。
覚えておきたい3つのこと
●倒産発生率は増加している≒事業で失敗している人が増えている。
・新型コロナの影響などで倒産の発生は増加傾向。
●事業を失敗しないための基本的な考え方。
・「誰に」「何を」「どのように」提供するのか”軸”をしっかり決める。
●事業を始めて上手くいかなくなった時の考え方。
・事業が上手く回らない人によくある考え方。
→昔の成功体験を忘れられない。
→”軸”がズレてることに気がついていない。
→”軸”の修正に失敗している。
・富士フイルムとコダックの事例から分かること。
→自社の強みを活かして”軸”を再定義する。
いかがでしたでしょうか。
事業が上手くいかなくなったときは一度立ち止まって”軸”を見直してみてください。
ということで、今日は「【事業を失敗しないために覚えておきたい3つのこと」についてお話しさせていただきました。
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それではまた。